講師:成澤俊輔氏(NPO法人FDA理事)
就労困難者の雇用創造
~川崎市との新たな取り組み~
講師の成澤さんは、ご自身を「世界一明るい視覚障がい者」として、就労困難な方の雇用創造のため日夜駆け回っておられます。
講話では、ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久さんの言葉「人は、食べ物で体をつくり・聞いた話で心をつくり・話した言葉で未来をつくる」を紹介。
ライター・ストロー・ウォシュレット・靴ベラなど、私たちの生活で日常何気なく当たり前に使われているものが、障がい者が作ったものであり、今取り組んでいる就労困難な方の雇用を広めることが当たり前にしたいとの思いで活動されているとのこと。
現在、成澤さんが所属されているアイエスエフネットグループは、ニート―・フリーター・引きこもりをはじめ、難民やホームレス、何らかの障がいの方など様々な就労こんな事情を抱えている25大雇用を行っており、約3400人の社員のうち、この25大雇用の方が1400人在籍されている。離職率は、1%以下であり、他の会社の3年で70%という平均値を大きく下回っているそうです。
成澤さんは、朝の2時30分には起床して、6時まで仕事の準備を行い、日中はアポなどをこなしているが、夜の会食などはほとんど行わない生活をされています。その理由は、会食に充てる時間があれば、1時間でも困っている人の話を聞き、人の役に立ちたいという考えからです。
目が見えなくて困ることは、仕事や日常生活ではなく、自分が自分の存在がわからなくなることだそうです。そんな成澤さんは、相手があって、自分がいるっていうのがわかった瞬間、自分自身の存在が分からなくなる不安は、吹き飛び、揺るぎない精神を持つことができたと。そして、 今では、生きているっていう実感を得るために、人とつながる必要があるっていうのは、とても大きい気づきだったそうです。
まさしく、「世界一明るい視覚障がい者」の成澤さんの講演でした。
27社27名の参加でした。
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